■ PCB使用ネオントランスの取り扱いについて ■
【はじめに】 過去の一時期(30年以上前)に、ネオントランスの力率向上のためのコンデンサに絶縁物質として若干のPCBが用いられていましたが、当時PCBの危険性が大きな社会問題となったことから、PCB使用ネオントランスは1972年(昭和47年)4月に使用自粛、1976年(昭和51年)に新規使用が禁止されました。各トランスメーカでは、1972年にはPCBを使用しないネオントランスに切り替えており、1973年以降に製造されたネオントランスにはPCBは一切使用されていません。 近年、環境問題への関心が高まる中、2000年7月には「ポリ塩化ビフェニール廃棄物の適切な処理の推進に関する特別措置法」(以下PCB特別措置法)が制定され、事業者は「PCB廃棄物」に関し、より適切な取り扱いを行うよう義務づけられました。 製造が中止されてから既に30年が経過しており、ほとんどの製品は新しい物に切り替えられていると思われますが、万一1973年以前に製造された古いネオントランスが使用、若しくは市場に残されている場合には適切な処理をする必要があります。 この資料は、上記のような場合、適切な処理を行うことが出来るように情報提供を行うものです。 |
|||||||||||
【目次】 | |||||||||||
1. | PCB使用ネオントランスとは | ||||||||||
2. | PCB使用ネオントランスの製造・出荷時期 | ||||||||||
3. | PCB使用ネオントランスの判別方法 | ||||||||||
4. |
PCB使用ネオントランスの取扱について |
||||||||||
【本文】 | |||||||||||
1. | PCB使用ネオントランスとは PCB使用ネオントランスとは、PCB入りコンデンサを力率改善用として使用していたネオントランスのことをいいます。従って、対象は高力率ネオントランスで、調光用に使用された低力率ネオントランスは対象外です。 |
||||||||||
2. | PCB使用ネオントランスの製造時期 PCB使用ネオントランスは、1972年末には、各メーカとも製造中止しており、1973年以降に製造された製品には使用されておりません。 |
||||||||||
3. |
PCB使用ネオントランスの判別方法 ネオントランスの銘板によって、PCB使用の有無を判別する事が出来ます。銘板による判別方法は、下記のメーカ別一覧表の通りです。 ネオントランスの形も変わってきており、参考までに代表的なメーカの外観写真を添付します。 |
||||||||||
4. |
PCB使用ネオントランスの取扱について
|
||||||||||
5. |
お問い合わせ先など
|
製造社名 | 報告社名 | PCB入りコンデンサを使用している可能性があるネオントランスの銘板 | 備考 | ||||
且O陽電機製作所 | レシップ | 製造年月が「昭和28年」から「昭和47年」までのもの。 製造年月の表示は、 「昭和○○年○○月」と刻印されている。 6桁の数字で表示されている製造番号の下から3桁目が「0」のもの。 例:「○○○0○○」 |
会員 | ||||
大阪変圧器 | ダイヘン電機 システム |
製造年月が「昭和47年6月」までのもの。 見分け方:
|
会員 | ||||
轄`電業社 | 轄`電業社 |
製造年月が「昭和47年6月」までのもの。 見分け方:
|
会員 | ||||
愛知電機竃狽ヘ 長野愛知電機 |
愛電商事 | 銘板に明記してある製造年が、昭和33年から昭和37年までのもの | 会員 | ||||
松下電器産業 | 松下産業機器 | 銘板に明記してある製造年が昭和47年以前のもの | 旧会員 | ||||
活葉電機製作所 | (廃業につき、個別確認が必要) | 旧会員 | |||||
大洋電機製造 | (廃業につき、個別確認が必要) | 旧会員 |
(社)全日本ネオン協会 2002年7月作成 |